第20回小学館ノンフィクション大賞に、松永正訓さんの「トリソミー 生まれる前から短命と定まった子」が選ばれました。(H25年7月26日)
小学館ノンフィクション大賞とは、
未発表のノンフィクションで、現代社会に問題を提起しつつ読むひとの感動を喚起し、癒しをもたらす作品
として、4月締切で募集されました。
賞金は、500万円。
今回受賞された松永正訓さんは、1961年生まれの52歳。松永クリニック小児科・小児外科の院長。
本の題名である「トリソミー」とは、染色体に異常がある状態のことです。
通常、2本1対で22対ある染色体が、1本過剰な対がある状態です。
22対のどこかに異常がある可能性がありますが、比較的多い症例が、
13番目の対の異常である13トリソミー(パトウ症候群)
18番目の対の異常である18トリソミー(エドワーズ症候群)
21番目の対の異常である21トリソミー(ダウン症候群)
です。
今回松永正訓さんは、「トリソミー 生まれる前から短命と定まった子」で、13トリソミーの赤ちゃん朝陽君とその家族を描かれました。
13トリソミーの赤ちゃんの出生頻度は、約5,000人に1人。
生後1ヵ月以内に50%、1年以内に90%が亡くなってしまいます。
朝陽君は、2歳の誕生日を迎えたそうです。
来年(2014年)の上半期には小学館から、本になって出版されるでしょう。
ぜひ読んでみたいです。