今月はじめの、11月5日、野間3賞が決定しました。
野間3賞とは、
野間文芸賞・野間文芸新人賞・野間児童文芸賞
のことです。
講談社初代社長の野間清治さんの遺志によって設立された野間文化財団主催の文学賞です。
第66回野間文芸賞は、保坂和志さんの「未明の闘争」
第35回野間文芸新人賞は、いとうせいこうさんの「想像ラジオ」
第51回野間児童文芸賞は、斎藤洋さんの「ルドルフとスノーホワイト」
でした。
保坂和志さんは、20年前に「草の上の朝食」で野間文学新人賞を受賞されています。
他にも、芥川賞、谷崎潤一郎賞、平林たい子賞も受賞されています。
【未明の闘争】
いとうせいこうさんは、シルシルミシルさんデーなどにも出演しているタレント業だけでなく、作詞家・ラッパーなどなど幅広く活躍されています。
今回の受賞作「想像ラジオ」は、三島由紀夫賞、芥川賞の候補作でもありました。
1997年に作品を発表して以来、スランプに陥り、今回は、16年ぶりの新作でした。
【想像ラジオ】
斉藤洋さんは、ドイツ文学者で、現在は亜細亜大学の教授でもあります。
斎藤洋が本名。
斉藤洋がペンネームだそうです。
ルドルフシリーズの第一作めの「ルドルフとイッパイアッテナ」では、講談社児童文学新人賞を受賞されました。
その続編「ルドルフともだちひとりだち」では、野間児童文芸新人賞を受賞。
「ルドルフとスノーホワイト」は第4作目で、第3作目の「ルドルフといくねこくるねこ」から、10年ぶりの続編となりました。
斉藤洋さんによると、
「猫のルドルフが原稿を書いて持ってきてくれる。」
そうです。
【ルドルフとスノーホワイト】