第60回江戸川乱歩賞が今月の5/12に決定いたしました。
受賞作は、下村敦史さんの「無縁の常闇に嘘は香る」です。
江戸川乱歩賞とは、
推理作家の江戸川乱歩さん(明治27年~昭和40年)の寄付を基金として、探偵小説を奨励するために制定された文学賞です。
昭和29年から始まりました。
当初は、その年度に、探偵小説の分野において顕著な業績を示した人に、過去の実績を考慮して贈られていました。
第3回からは、書き下ろしの長編を募集し、その中の優秀な作品に贈られることになりました
現在、後援には講談社とフジテレビがついていて、バックアップ体制は非常に良いそうです。
受賞作は、講談社で書籍化、そしてフジテレビでテレビドラマ等の映像化がされます。
過去の受賞作には、
東野圭吾さんの「放課後」、桐野夏生さんの「顔に降りかかる雨」、池井戸潤さんの「果つる底なき」
などがあります。
著者の下村敦史さんは、京都出身の32歳。
2006年の第52回から今年まで毎年、同賞に応募していました。
そのうち、4回は最終選考にまで残りましたが、落選。
今年、9回目にして、受賞。
下村敦史さんが小説を始めたのは、22歳の頃。
ご両親は
「10年間、本気で打ち込んでみろ」
と、バックアップしてくれていたようです。
その間、就職もせずに、執筆一本に打ち込んでいたそうです。
9年間ひたむきに小説に打ち込んだ下村敦史さんも、バックアップされたご両親もすごいですね。
その間の、迷いや葛藤などあったことでしょう。
結果が保証されていることではないですからね。
その辺の話も聞いてみたいですね。
受賞作の「無縁の常闇に嘘は香る」は、8月の下旬、講談社から書籍化される予定です。
ぜひ、読んでみてください。