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自分を好きになる方法

先月の5/15に第27回三島由紀夫賞が決定しました。

 

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自分を好きになる方法

著者:本谷有希子

出版社:講談社

 

16歳のランチタイム、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝時間、63歳の何も起こらない一日...ささやかな孤独と願いを抱いて生きる女性の一生を「6日間」で描く、新境地長篇小説!

 

著者の谷本有希子さんは、石川県松任市出身の35歳。

戯曲と小説の両方を書き、それぞれで賞をとられて活躍されています。

しかし、両方ではダメだと思い、小説と向き合う覚悟を固めたそうです。

三島由紀夫賞は、過去4度候補に挙がりました。

 

第18回 「腑抜けども、悲しみ愛を見せろ」

第20回「生きているだけで、愛。」

第21回「遭難、」

第24回「ぬるい毒」

 

そして今回5回目にして、受賞されました。

 

これまでの作品は、自意識過剰でエキセントリックな女性を主人公としていたことが多かったですが、今回は、健全な人を主人公にし、そんな人の中にも小説になる部分はあるんだと、伝えたかったそうです。

 

健全な人の、とくに大きな出来事もない「6日間」が描かれている作品。

選考委員の芥川賞受賞作家である平野啓一郎さんは、

分かり合える相手を切に求める女性の孤独を浮き彫りにし「私的な問題を扱っているように見えながら、今の時代にわれわれが感じている問題を鮮やかに描きだしている」

と評価されています。

 

興味深いです。