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  1. 2014年本屋大賞決定!

    2014年本屋大賞が決定しました!

    大賞は、

    村上海賊の娘 和田竜さん

    に決定しました。

     

    4/8に明治記念館で、発表されました。

    一次投票には、全国479書店605人、二次投票には330書店より386人もの投票があったそうです。

     

    著者の和田竜さんは、脚本家です。

    代表作としては、「忍ぶの城」があります。

    この「忍ぶの城」で、第29回木戸賞を受賞。

    「忍ぶの城」は、後に、「のぼうの城」として、小説化され、その後、映画化されました。

     

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    【のぼうの城】

     

    今回の受賞作村上海賊の娘は、第35回吉川英治文学賞も受賞されています。

    「村上海賊の娘」は、週刊新潮に連載されていました。

     

    この作品は、4年の歳月をついやして書かれたそうです。

    和田竜さんは、子供のころ広島に住んでいて、因島に行かれたそうです。

    その因島で、昔そのあたりを拠点にしていた村上海賊を知りました。

    小説家になってからは、いつかは村上海賊のことを書きたいと考えていたようです。

     

    主人公の景は、その村上海賊の当主、村上武吉の娘。

    しかしその生存を記した歴史書は、1つだけだそうです。

    そのため、景についての資料は、ほとんど存在せず、多くは妄想で書かれました。

     

    この作品の魅力の一つが、合戦シーンです。

    映画の脚本家ならではの、視点で描かれていて、三人称多視点という話法を使っています。

    そこにいるそれぞれが主人公として描かれています。

    「会話の場面でも主役でない人物が写ればそのカットではその人物が主役なんです。」

     

    脚本家ならではの作品となった「村上海賊の娘」。

    ぜひ読んでみてください。

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    村上海賊の娘 上・下巻

  2. マンガ大賞2014

    マンガ大賞2014が、3/27に決定しました。

     

    乙嫁語りが大賞に選ばれました。

     

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    乙嫁語り

    この「乙嫁語り」は、マンガ大賞に過去2度ノミネートされ、3度めで大賞に輝きました。

    1度目は、2011年。

    その年は、第2位で、大賞は「3月のライオン」でした。

    2度目は、前回の2013年で、その年も、第2位。

    大賞は、「海街diary」でした。

     

    マンガ大賞には、ジンクスがあるそうです。

     

    過去に上位入賞した作品は、翌年以降、選をはずれることが多い。

     

    マンガ大賞の選考の対象は、出版された単行本の最大巻数が8巻までです。

    そして、面白さが世間に知れ渡っていない作品が対象になります。

     

    過去に上位入選した作品は、それによって既に、世間に面白さが知れ渡っている。

    ですから、票を入れづらくなるようです。

    また、最大巻数8巻となると、週刊連載の作品だと、2年で、8巻を超えてしまいます。

     

    そういったわけで、過去の上位入賞作は、翌年のノミネートから外れることが多いようです。

     

    「乙嫁語り」は、エンターブレインの「ハルタ」という年間10回発行される雑誌に掲載されています。

    コミックの1巻が発行されたのが2009年の10月。

    そして現在の最新巻は、今年2014年の1月に発売された6巻です。

    6巻の発売までに、5年経っています。

    コミックの発売周期が長いですから、3回目のノミネートが可能となりました。

    もちろん、3回もノミネートされるということは、「乙嫁語り」がすばらしい作品だからです。

    特に、その画力に定評があるようです。

     

    著者は、森薫さん。現在35歳。

    前作は、ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台にした「エマ」。

     

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    【エマ】

    2008年に最終10巻が発売されたのですが、現在も人気のある作品です。

     

    下は、受賞イラストです。

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    マンガ大賞2014をもっと詳しく見たい方は、下記からどうぞ。

    logo2014s

  3. マンガ大賞ノミネート作品

    先週から引き続きマンガ大賞について。

    今週は、ノミネート10作品の紹介です。

     

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    足摺り水族館

    著者:panpanya

    出版社:1月と7月

     

    つかい中の子供が非日常の世界に迷い込む「完全商店街」、死者の町を描いた「冥途」、少女が自由研究で訪れた不思議な博物館を舞台とする「新しい世界」……。これら複数の短編作品に加えて、紀行文やイラストなども収録した作品集。

    著者のpanpanyaさんは、同人誌即売会や自身のwebサイトなどで活動し、2013年の春に、商業デビュー。

     

    出版社の株式会社1月と7月は、社長とお手伝いさんで仕事をしています。

    2010年にその出版社から、「足摺り水族館」は、手作りで発行されました。そして、翌年の2011年に「ASOVACE」という短編漫画作品を和綴じで自家製本されました。

    この2作品を一般流通向けに再編集したのが今回の単行本「足摺り水族館」です。

    自家製本された両作品の写真も載っていますが、とても手作り感があります。

    私家版 足摺り水族館

    出版社といい、出版のされ方といい、とても独特な作品です。

     

     

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    亜人

    著者:桜井 画門

    出版社:講談社

     

    「亜人」と呼ばれるその生物は「死なない」。高校生・永井圭はある日、交通事故で死ぬが、その直後に生き返った。それは、彼が亜人であり、人間ではないことを意味する。

    「good!アフタヌーン」で、2012年5月から連載が始まった。

    連載当初は、原作:三浦追儺さん・作画:桜井 画門さんでしたが、2巻からは桜井画門さん単独のようです。

    「このマンガがすごい!」2014年オトコ編第3位です。

     

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    乙嫁語り

    著者:森 薫

    出版社:エンターブレイン

     

    中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。

    美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか・・・?

     

    この作品は、2011年と2013年にもノミネートされています。年1冊ペースで単行本が発行されています。

    「乙嫁語り」は、アングレーム国際漫画祭世代間賞を受賞。

    著者の森 薫さんの前作は、ヴィクトリア朝の英国ロンドンを舞台とした「エマ」。現在も人気のある作品です。

     

     

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    坂本ですが?

    著者:佐野菜見

    出版社:エンターブレイン

     入学早々、クラスの、いや学校中の注目を集める一人の生徒がいた。その名は坂本(さかもと)。彼にかかれば、ただの反復横跳びは、秘技「レペティションサイドステップ」へと変貌し、上級生からの「パシリ」は、「おもてなし」へとクラスチェンジする。
    そんな彼のクールな一挙手一投足から、目が離せない。

    月刊誌ダ・ヴィンチの2013 上半期Book of the Year男性誌マンガランキング部門で1位を獲得。コミックナタリー大賞2013でも1位を獲得しています。

     

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    さよならタマちゃん

    著者:武田 一義

    出版社:講談社

     

    いつか漫画家になる事を夢見て、漫画家アシスタントとして日々を暮らしていた35歳の主人公。そんな彼に突然襲ってきた癌という大きな試練。睾丸の癌に冒され、片タマを失った主人公が、家族や他の入院患者との出会いをコミカルな絵でリアルに描ききる。

     著者武田 一義さん本人の実体験をもとに描かれた作品です。既に連載は終了していて、全1巻の作品です。

    現在は、癌を克服され、元気であるそうです。今月末からは新連載も始まるそうです。

     

     

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    重版出来!

    著者:松田 奈緒子

    出版社:小学館

     「マンガ」は、漫画家だけのものじゃない。編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです!

    読み方は、じゅうはんしゅったい。

    重版が出来上がり、その書籍が販売されることを意味します。

    著者の松田 奈緒子さんは、1969年生まれの45歳。代表作には、少女漫画・100年たったらみんな死ぬ・東北沢5号など。

    コミックは現在2巻まで発行されています。3巻は、今月の3/28発売予定です。

     

     

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    七つの大罪

    著者:鈴木 央

    出版社:講談社

     かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊・〈七つの大罪〉。今もなお執拗に、そのお尋ね者を追うは、王国の要・一騎当千の聖騎士たち。しかし、切なる想いを胸に秘め、〈七つの大罪〉を捜す一人の少女が現れた時、世界の様相を一変させるとびきりの冒険が始まった!

    著者の鈴木 央さんは、1977年生まれの36歳。少年ジャンプ・少年サンデー・少年チャンピオン・少年マガジンの漫画誌全てに連載作品を掲載した数少ない漫画家さん。代表作には、ライジングインパクト・ブリザードアクセル・金剛番長などがある。

    コミックは、現在7巻まで、発売されている。8巻は、4/17発売予定。

     

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    ひきだしにテラリウム

    著者:九井諒子

    出版社:イースト・プレス

    ようこそ、ショートショートのワンダーランドへ。
    笑顔と涙、驚きと共感。コメディ、昔話、ファンタジー、SF・・・万華鏡のようにきらめく掌編33篇。 

    第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

    著者の九井諒子さんは、同人誌即売会は、ウェブサイトなどで作品を発表されていました。

     

     

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    僕だけがいない街

    著者:三部 けい

    出版社:角川書店

     毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。

    ヤングエースにて連載中の漫画。

    著者の三部 けいさんは、瓦敬助・三部 敬の名義でも作品を出しています。代表作には、菜々子さん的な日常・魍魎の揺りかごなど。

    ジョジョの奇妙な冒険の荒木飛呂彦さんのチーフアシスタントを務めていた。

     

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    ワンパンマン

    原作 ONE・作画 村田 雄介

    出版社:集英社

    一撃必殺! 強くなりすぎて、どんな凶悪な怪人もワンパンチで倒してしまうヒーロー“サイタマ”。平熱系最強ヒーローの伝説開幕!! WEB界のカリスマと超絶絵師タッグが贈る、日常ノックアウトコミック!!

    原作のONEさんは、ワンパンマンを自身のホームページ上で、発表されていました。(現在も)

    そのワンパンマンの読者であった村田 雄介さんが、作画を担当することになり、リメイク版として、となりのヤングジャンプで連載されました。

    現在コミックは、5巻まで発売しています。

     

    上記の10作品の中から3/27に2014年の漫画大賞が決まります。

    どの作品になるでしょうか。

     

  4. マンガ大賞

    マンガ大賞2014ノミネート作品が選出されています。

     

    マンガ大賞とは、

    「これはぜひ、他の人にも読んでもらいたい!」

    という思いから始まった賞です。

    発起人は、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さん。

     

    2008年に始まり、今年で、7年目となります。

    選考年の前年1/1~12/31に出版された単行本の最大巻数が8巻までのマンガ作品が対象となります。

    選考の対象が、『最大巻数が8巻まで』というのがミソで、

     

    8巻まで出ていれば、人に薦めたいマンガの面白さは発揮されている。

    それ以上の長さのものは、面白さは世間に知れ渡っているだろう。

     

    という理由だそうです。

     

    選考員は、マンガが売れることに直接の利害関係のある人は全て外れているそうです。

    マンガ家さん、編集者の人等は、選考員になれません。

    運営もすべてボランティア、ノーギャラ。

    本当にマンガ好きの方が選んでいる賞のようです。

     

    一次選考では、各選考員が「人にぜひ進めたいと思う作品を5作品」に投票。

    その得票数から上位10作品がノミネート作品となり、二次選考へ。

     

    二次選考では、選考員がトップ3を選びます。

    その結果を集計し「マンガ大賞」を決定します。

    過去の受賞作品は、

     

    第1回

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    岳 みんなの山

    著者:石塚真一さん

    出版社:小学館

     

    第2回

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    ちはやふる

    著者:末次由紀さん

    出版社:講談社

     

    第3回

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    テルマエ・ロマエ

    著者:ヤマザキマリさん

    出版社:エンターブレイン

     

    第4回

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    3月のライオン

    著者:羽海野チカさん

    出版社:白泉社

     

    第5回

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    銀の匙 Silver Spooon

    著者:荒川弘さん

    出版社:小学館

     

    第6回

    uminati1-5

    海街diary

    著者:吉田秋生さん

    出版社:小学館

     

    です。

     

    マンガ大賞に輝いた作品は、いずれも、とても有名な作品となっています。

    この賞は、将来とても有名になるマンガを確実に発掘できているのかもしれません。

     

    今回の一次選考では、

    98人の選考員から、223作品への投票がありました。

     

    2014年のマンガ大賞は、3/27の授賞式で発表となります。

     

     

    今回はこの辺で。

    次回、ノミネート10作品の紹介をします。

     

  5. 本屋大賞ノミネート作品決定!!

    2014年本屋大賞のノミネート作品が決定しました。

    昨年11月1日から本年の1月5日まで、一次投票が行なわれ、全国479書店605人からの投票がありました。

    そして、先月1月21日に、ノミネート10作品が決定いたしました。

     

    kyoujyou

    教場

    著者:長岡弘樹

    出版社:小学館

     君には、警察学校を辞めてもらう。この教官に睨まれたら、終わりだ。全部見抜かれる。誰も逃げられない。前代未聞の警察小説!

    著者の長岡弘樹さんの代表作は、「傍聞き」で、2008年に推理作家協会賞を「歴代受賞作の中でも最高レベルの出来」と評され受賞。おすすめ文庫王国2012の国内ミステリー部門で第1位にもなっています。

     

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    去年の冬、きみと別れ

    著者:中村文則

    出版社:幻冬舎

    ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。

    彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けている。だが、何かがおかしい。調べを進めるほど、事件への違和感は強まる。そして、関係者たちの精神的な歪みが「僕」をのみ込んでいく。

    著者の中村文則さんは、 「土の中の子供」で第133回芥川龍之介賞を受賞。「掏摸(スリ)」では、ウォールストリートジャーナル紙で、2012年のベスト10小説に選ばれています。

     

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    さようなら、オレンジ

    著者:岩城けい

    出版社:筑摩書房

     オー ストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない 彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。

    この「さよなら、オレンジ」は、第29回太宰治賞受賞作品であり、著者岩城けいさんのデビュー作です。第150回芥川龍之介賞の候補作にもなりました。

     

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    島はぼくらと

    著者:辻村深月

    出版社:講談社

     母 と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源 樹。熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。四人はフェリーで本土の高校に通う。「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島 を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。故郷で知った大切なこと、すべてが詰まった書き下ろし長編。

    著者の辻村深月さんは、「鍵のない夢をみる」で第147回直木三十五賞を受賞。また2008年に発売された「太陽の座る場所」は、今年2014年の秋に水川あさみさん主演で映画化される予定です。

     

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    聖なる怠け者の冒険

    著者:森見登美彦

    出版社:朝日新聞出版

     一 年ほど前からそいつは京都の街に現れた。虫喰い穴のあいた旧制高校のマントに身を包み、かわいい狸のお面をつけ、困っている人々を次々と助ける、その名 は「ぽんぽこ仮面」。彼が跡継ぎに目をつけたのが、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら「将来お嫁さんを持ったら実現したいことリスト」を改訂し て夜更かしをすることが唯一の趣味である、社会人二年目の小和田君。当然、小和田君は必死に断るのだが…。宵山で賑やかな京都を舞台に、ここから果てしな く長い冒険が始まる。

    著者の森見登美彦さんは「夜は短し歩けよ乙女」で、本屋大賞2位・第20回山本周五郎賞受賞。2010年に「ペンギンハイウェイ」で日本SF大賞受賞。体調不良で、2011年8月から作家の活動を一時休止。「聖なる怠け者の冒険」は、3年ぶりの長編です。

     

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    想像ラジオ

    著者:いとうせいこう

    出版社:河出書房新社

     耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず。ヒロシマ、ナガサキ、トウキョウ、コウベ、トウホク…。生者と死者の新たな関係を描いた世界文学の誕生。

     この「想像ラジオ」は、第35回野間文芸新人賞受賞作。第26回三島由紀夫賞・第149回芥川龍之介賞の候補作でもありました。いとうせいこうさんは、シルシルミシルサンデーにも出演されていてタレント業もされている作家さんです。

     

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    とっぴんぱらりの風太郎

    著者:万城目学

    出版社:文藝春秋

     天下は豊臣から徳川へ―。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1 個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ転がっていく。やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?

    この「とっぴんぱらりの風太郎」は、第150回直木三十五賞の候補作にもなりました。著者の万城目学さんは、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し2006年に「鴨川ホルモー」でデビュー。過去4回直木三十五賞の候補作に上がっています。また「偉大なる、しゅららぼん」は、岡田将生さん・濱田岳さんの主演で映画化され、来月の3月8日に公開予定です。

     

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    村上海賊の娘

    著者:和田竜

    出版社:新潮社

     和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。

    著者の和田竜さんは、脚本家で、「忍ぶの城」で新人脚本家に送られる第29回城戸賞を受賞。その「忍ぶの城」を小説化し、2007年「のぼうの城」として出版。2012年には野村萬斎さん主演で、映画化もされました。

     

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    昨夜のカレー、明日のパン

    著者:木皿泉

    出版社:河出書房新社

     悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ―。七年前、二十五才という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。結婚からたった二年で遺されてしまった嫁テ ツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフは、まわりの人々とともにゆるゆると彼の死を受け入れていく。なにげない日々の中にちりばめられた、「コトバ」 の力がじんわり心にしみてくる人気脚本家がはじめて綴った連作長編小説。

    著者の木皿泉さんは、2人の共同ペンネーム。和泉務さんとその妻、鹿年年季子さんの2人で脚本を書いています。代表作は「やっぱり猫が好き」・「野ブタ。をプロデュース」など。佐藤健さんや前田敦子さんが出演していた「Q10」、薬師丸ひろ子さん・田中哲司さん主演の「しあわせのカタチ ~脚本家・木皿泉 創作の”世界”~ 」で、2年連続ギャラクシー賞受賞。(ギャラクシー賞は、日本の放送文化に貢献した優秀な番組・個人・団体に贈られる賞)

     

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    ランチのアッコちゃん

    著者:柚木麻子

    出版社:双葉社

     屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。

    著者の柚木麻子さんは、2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞。作家デビューへ。著書の「嘆きの美女」は、昨年ドラマ化されました。

     

     

    この10作品は、書店の目に付く場所に並ぶことでしょう。

     

    二次投票は、上記ノミネート10作品をすべて読んですべてに感想コメントを書いた上で、ベスト3に順位をつけて投票。

    投票資格者は、新刊を扱っている書店の書店員(アルバイト・パートも含む)です。

    今月2月28日が二次投票の締め切りとなっています。

    本屋大賞の発表は、4月8日。

    楽しみです。

     

    詳しくは、「本屋大賞」ホームページで⇓

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