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  1. 本屋大賞 一次投票開始!!

    本屋大賞の投票がスタートしました。

     

    一次投票受付期間は、

    2013年11月1日~2014年1月5日

    です。

     

    本屋大賞とは、書店員の投票のみで選らばられる賞です。

     

    全国の新刊書店員が読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

     

    一番売りたい本、ぜひ読んで頂きたい本に投票し、を投票によって選ぶ賞です。

    2013年本屋大賞は、百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」でした。

    授賞式では、「・・・直木賞なんかよりもはるかに素晴らしい、文学賞の中で最高の賞。」と発言し、話題となりました。

     

     

     一次投票で上位10作品がノミネート。

    その後、2014年1月21日から、二次投票となります。

    2014年4月8日、上位10作品の中から大賞が選ばれます。

     

     今回は、どんな作品が、上位になるのでしょうか。

     

    エントリー資格のある書店員様、ぜひエントリーして、お勧めしたい本に投票してみてください。

     

     honnyataisyou

  2. 菊池寛賞 「ぐりとぐら」

    先月の10月9日、絵本「ぐりとぐらの著者中川李枝子さんとイラストの山脇百合子さんが、第61回菊池寛賞を受賞されました。

     

    菊池寛賞とは、

    故菊池寛の日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞。文学、映画・演劇、新聞、放送、出版、その他文化活動一般において、9月1日~翌年8月末に至る1年間に、最も清新且つ創造的業績をあげた人、あるいは団体に贈られる賞。

    副賞100万円。

    今回は、サザンオールスターズも受賞され、話題となりました。

     

    以前紹介した「医者の殺されない47の心得」の著者近藤誠さんも受賞されています。

    曽野綾子さん、筒井康隆さんなども受賞されています。

    文学界以外では、五輪三連覇の伊調馨さんと吉田沙保里さん、高倉健さん、澤穂希さん等々が受賞されています。

     

     

    さて、絵本「ぐりとぐらの著者中川李枝子さんとイラストの山脇百合子さんは、実の姉妹です。(旧姓は大村。)

    ぐりとぐらは、1963年に発表されてから、誕生50周年

     双子の野ネズミ「ぐり」と「ぐら」のお話です。

     

    ぼくらのなまえは グリとグラ

    このよでいちばんすきなのは

    おりょうりすること たべること

    グリ グラ、 グリ グラ

    (福音館書店から引用)

     

     

    ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)
    なかがわ りえこ おおむら ゆりこ
    4834000826

     

    アメリカ、イギリス、デンマーク、中国などなど世界各国で翻訳されています。

     

    ぐりとぐらで、とても有名なのが、フライパンで焼かれた黄色い大きなカステラ

     

    guritogurakasutera

     

     この黄色い大きなカステラをみたお子さんは、

    「ほしいなぁ。たべたいなぁ。」

    とあこがれをいだくはずです。

     

    そんな思いからか、こんな本もあります。

     

    絵本からうまれたおいしいレシピ ‾絵本とお菓子の幸せな関係‾ (e‐MOOK)
    きむら かよ 晶子 鳥越 美希
    4796646051

     

     表紙は、ぐりとぐらのカステラ。

    「ほしいなぁ。たべたいなぁ。」

    と思われるお子さん(大人でも?)がとても多いのでしょうね。

     

     「ぐりとぐらの出版社の福音館書店でも、レシピを紹介しています。

     

    「ぐりとぐら」のカステラをつくろう!

     

    絵本と黄色いカステラをぜひお子様に。

     

     

  3. 新潮ドキュメント賞 佐々木実「市場と権力」

    谷崎潤一郎賞に続き、先月の8月30日に第12回新潮ドキュメント賞が決定しました。

     

    新潮ドキュメント賞は、

    ジャーナリスティックな視点から現代社会と深く切り結び、その構成・表現において文学的にも良質と認められる作品一篇に授与する。(新潮社HPより引用)

    という規定により選出されます。

    公募ではなく、前年の7月1日から当年の6月30日の間に書籍化された、又は、雑誌に掲載された作品から選ばれます。

    副賞は100万円です。

    今回の受賞作は、佐々木実さんの「市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像」です。

    著者の佐々木実さんは、1966年生まれの47歳。日本経済新聞社を1995年に退社して、現在はフリーのジャーナリスト。

    市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像」という作品は、

     

    歴代の受賞作には、拉致被害者の蓮池薫さんの「半島へ、ぶたたび」や、元外務官僚の佐藤優さんの「自壊する帝国」などがあります。

    2001年からの小泉内閣の時、経済財政政策担当大臣や修正民営化担当大臣などなど活躍された竹中平蔵さんについての作品。

     

    佐々木実さんは、月間現代の2005年12月号の「竹中平蔵 仮面の野望」という雑誌記事で、竹中平蔵さんが博士を取得した論文は盗用されたものと指摘しています。

    gekkanngenndai200512

     

    経済学者ではなく、政治家。

    出世欲。

     

    竹中さんの顔からはとても想像できない本質なのでしょうか?

     

    以前ほどメディアの露出がすくなく、第一線から退いたと思っていました。

    しかし、この作品の帯には、

    「竹中平蔵が次に狙うものは!?」

    という文字が。

     

    ダークな世界です。

     

    sijyoutokennryoku

  4. 谷崎潤一郎賞 川上美映子さんの「愛の夢とか」

    一昨日の水曜日(2013/8/28)、第49回谷崎潤一郎賞が決定しました。

    川上美映子さんの愛の夢とかが受賞しました。

     ainoyumetoka

     

     「愛の夢とか

    講談社

    「アイスクリーム熱」・「愛の夢とか」・「イチゴ畑が永遠に続いてゆくのだから」 などの7つ物語からなる短編集です。

     

    何気ない日常がゆらいで光を放つ瞬間をとらえた、心ゆさぶる7ストーリーズ (講談社HPから引用)

     

     

    谷崎潤一郎賞は、1965年に、中央公論社に創設されました。

    明治・大正・昭和を通じて、幅広いジャンルで活躍した谷崎の業績にちなみ、時代を代表する優れた小説・戯曲を顕彰します。

    (中央公論社HPより引用)

    歴代の受賞作品には、

    桐野 夏生 「東京島」

    瀬戸内寂聴 「花に問え」

    村上春樹 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」

    などなど。

     

    今回受賞された川上美映子さんは、1976年8月29日生まれの、37歳。

    昨日が誕生日で、一昨日が受賞。

    おめでたい。

     

    芥川龍之介賞中原中也賞などなど数々の受賞歴をもつ作家さんです。

    作家のほかに、ミュージシャンや女優もされているようです。

    すごい人です。

     

    川上美映子さんのほかの作品は、

    「乳と卵(ちちとらん)」(芥川龍之介賞受賞作)

    「先端で、さすわさされるわそらええわ」(中原中也賞受賞作)

    「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」(随筆集)

    などなど。

     

    私は、川上美映子さんの作品を読んだことがありませんでした。

    ぜひ読んでみたいです。

  5. トリソミー 小学館ノンフィクション賞

    第20回小学館ノンフィクション大賞に、松永正訓さんの「トリソミー 生まれる前から短命と定まった子」が選ばれました。(H25年7月26日)

     

    小学館ノンフィクション大賞とは、

    未発表のノンフィクションで、現代社会に問題を提起しつつ読むひとの感動を喚起し、癒しをもたらす作品

    として、4月締切で募集されました。

    賞金は、500万円。

     

    今回受賞された松永正訓さんは、1961年生まれの52歳。松永クリニック小児科・小児外科の院長。

     

    本の題名である「トリソミー」とは、染色体に異常がある状態のことです。

     

    通常、2本1対で22対ある染色体が、1本過剰な対がある状態です。

    22対のどこかに異常がある可能性がありますが、比較的多い症例が、

    13番目の対の異常である13トリソミー(パトウ症候群)

    18番目の対の異常である18トリソミー(エドワーズ症候群)

    21番目の対の異常である21トリソミー(ダウン症候群)

    です。

     

    今回松永正訓さんは、「トリソミー 生まれる前から短命と定まった子」で、13トリソミーの赤ちゃん朝陽君とその家族を描かれました。

    13トリソミーの赤ちゃんの出生頻度は、約5,000人に1人。

    生後1ヵ月以内に50%、1年以内に90%が亡くなってしまいます。

     

    朝陽君は、2歳の誕生日を迎えたそうです。

     

     

    来年(2014年)の上半期には小学館から、本になって出版されるでしょう。

    ぜひ読んでみたいです。