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  1. 小学館漫画賞

    先月の2014/1/21、第59回小学館漫画賞が決定しました。

     

    児童向け部門はいしかわえみさんの「絶叫学級」

    少年向け部門は、大高忍さんの「マギ」

    少女向け部門は青木琴美さんの「カノジョは嘘を愛しすぎてる」

    一般向け部門は、高橋のぼるさんの「土竜の唄」

    審査員特別賞は、室山まゆみさんの「あさりちゃん」

    でした。

     

    その中から土竜の唄について。

    題名の土竜(もぐら)とは、潜入捜査官を意味しています。

    交番勤務だった主人公の菊川玲二が、暴力団会長を挙げるため、土竜となり、犯罪組織に潜入していきます。

    ヤングサンデーで、現在も連載中のマンガです。

    コミックは現在39巻まで発売されています。

    moguranouta1-39

    土竜の唄 1-39巻セット

     

    この土竜の唄が原作の実写映画が、来週の土曜日2/15日から公開されます。

     

    主演は、ジャニーズの生田斗真さん。

    脚本は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の脚本もした宮藤官九郎さん。

    監督は暴力描写の第一人者三池崇史さん。

    詳しくはこちらから⇓

    映画 土竜の唄 潜入捜査官REIJI

     

     初日は、TOHOシネマズ六本木ヒルズで、舞台挨拶があるようです。

    主演の生田斗真さん・堤 真一さん・仲 里依紗さん・上地雄輔さん・岡村隆史さんなどなど、そうそうたる顔ぶれが出演予定です。

    初日舞台あいさつ付きのチケット抽選販売の申込期間は、2/10 11:00まで。

    抽選結果の発表も2/10で、20:00に行われるようです。

     

     詳しくはこちらから⇓

    土竜の唄 初日舞台挨拶特別抽選販売

     

     話題の作品です。

     

  2. 第150回芥川賞・直木賞受賞作決定

    2014年1月16日午後5時から築地の新喜楽で選考委員会が開催され、第150回芥川龍之介賞と直木三十五賞の受賞作が決定しました。

    芥川賞受賞作は、小山田浩子さんのです。

    直木三十五賞は、朝井まかてさんの恋歌姫野カオルコさんの昭和の犬の2作品です。

     

    小山田浩子さんは、広島在住の30歳。

    生まれて3ヵ月の娘さんがいるため、東京の会見場には行けず、電話でのお話でした。

    娘さんは、電話中もけっこう泣いていたようで、その間、旦那さんがあやしていたそうです。

    2010年に第1作目の「工場」で第42回新潮新人賞を受賞。

    今回のは、4作品目。

    仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。

    夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい。平凡な日常の中にときおり顔を覗かせる異界。(新潮社HPより抜粋)

    ana

    今月末(214/1/31)発売予定です。

     

     

    朝井まかてさんは、大阪在住の54歳。

    1回目の直木賞候補で、受賞に至りました。

    初候補の場合は、「もう1作待ちたい」という声が上がることが多いようですが、今回は、珍しいケースであったようです。

    受賞作の恋歌は、幕末の水戸藩を題材にしています。

    時代小説作家にとっては、アンタッチャブルな世界だそうです。

    とても難しい題材を見事に書ききったということが、評価されたようです。

     

    rennka

    恋歌

     

    姫野カオルコさんは、直木三十五賞に、過去4回候補作として選出されていて、今回5回目にして見事に受賞されました。

    55歳。

    自称「ベストジャージスト賞」。

    受賞時の記者会見も、ジャージ姿でした。

    トレーニングジムで、トレーニング中だったそうです。

     ベリーダンスなど踊って勢いをつけてから作品を書いているそうです。

     

     姫野カオルコさんの作品はかなり個性が強いようです。そのため、賛否両論が分かれてしまい、過去4回受賞に至らなかったようです。

    しかし、今回は、オリジナリティーを失わないまま、それでいて、選考委員すべてを称賛側に向かわせたすばらしい作品だそうです。

     

     syouwanoinu

    昭和の犬

     

    ぜひ、読んでみてください。

     

  3. 日本SF大賞

    第34回日本SF大賞のエントリーが今週の1/6に終了しました.

     

    日本SF大賞とは、

    小説、評論、漫画、映像、音楽など、ジャンルやメディアにとらわれず、対象年度内に発表されたSF作品の中からもっともすぐれた業績を選んで顕彰し、SF界の発展に寄与することを目的として、1980年、日本SF作家クラブにより創設された。

    (日本SF作家クラブより引用)

    という賞です。

    ですから、この賞は、本だけでなく、映画や漫画などジャンルを越えた作品が対象となる珍しい賞です。

    圧倒的に、本の中から受賞作が決まっていますが、過去には、

    映画の「ガメラ2」・「新世紀エヴァンゲリオン」なども大賞を受賞しています。

     

     

    日本SF作家クラブとは、

    SFおよびファンタジーの普及および発展に寄与することを目的として、1963年(昭和38年)に設立された親睦団体です。

    (日本SF作家クラブ50周年記念公式サイトより引用)

    初代会長は、星新一さんです。

    昨年(2013年)は、創立50周年を迎えた歴史ある団体です。

    nihonnSFsakkakurabu50

     

     

    前回の第33回までは、徳間書店が後援し、副賞として200万円が大賞作品に与えられていました。

    しかし、今回から、徳間書店が後援からはずれたため、存続も危ぶまれていましたが、続行されました。

     

    今までと違って、一般の方からも候補作のエントリーを受け付けました。

    推薦です。

    読者参加型の大賞となりました。

    今回は、のべ150件ほどのエントリーがありました。

    エントリーされた作品は、こちらで見ることができます。

     

    日本SF大賞エントリー一覧

     

     

    エントリー作品の中から、日本SF作家クラブ会員によって投票されて、最終候補作品が選ばれます。

    その後、選考委員によって受賞作が決定されます。

     

    大賞が決まりましたら、御報告致します。

     

  4. 芥川賞・直木賞候補作品決定!

    第150回、芥川龍之介賞と直木三十五賞の候補作品が先週の12月20日(金)に決定しました。

    (芥川龍之介賞・直木三十五賞の説明はコチラの記事を参照下さい→【芥川賞・直木賞】

     

    芥川賞の候補作は

    いとうせいこうさんの「鼻に挟み撃ち」

    岩城けいさんの「さようなら、オレンジ」

    小山田浩子さんの「穴」

    松波太郎さんの「LIFE」

    山下澄人さんの「コルバトントリ」

     

    いとうせいこうさんは、前回の149回に続いて連続で候補作に選ばれています。

    山下澄人さんは、前回の149回と147回に候補作として選ばれています。

    松波太郎さんは、141回に候補作に選ばれています。

     

     

    直木賞の候補作は

    朝井まかてさんの「恋歌」

    伊藤潤さんの「王になろうとした男」

    千早茜さんの「あとかた」

    姫野カオルコさんの「昭和の犬」

    万城目学さんの「とっぴんばらりの風太郎」

    柚木麻子さんの「伊藤くんA to E」

     

    伊藤潤さんは3年連続4度目の候補作として選ばれました。

    姫野カオルコさんは、第117回、第130回、第134回、第143回と今回で5回目の選出です。

    万城目学さんは、第141回tと143回に候補作に選ばれています。

     

    選考委員会は、2014年1月16日午後5時から築地・新喜楽で開催します。

    そこで第150回の芥川賞・直木賞受賞作が決定します。

     

    楽しみですね。

     

     

  5. 野間3賞受賞作

    今月はじめの、11月5日、野間3賞が決定しました。

    野間3賞とは、

    野間文芸賞野間文芸新人賞野間児童文芸賞

    のことです。

     

    講談社初代社長の野間清治さんの遺志によって設立された野間文化財団主催の文学賞です。

     

    第66回野間文芸賞は、保坂和志さんの未明の闘争

    第35回野間文芸新人賞は、いとうせいこうさん想像ラジオ

    第51回野間児童文芸賞は、斎藤洋さんのルドルフとスノーホワイト

    でした。

     

    保坂和志さんは、20年前に「草の上の朝食」で野間文学新人賞を受賞されています。

    他にも、芥川賞、谷崎潤一郎賞、平林たい子賞も受賞されています。

     

     mimeinotousou

     【未明の闘争

     

     

    いとうせいこうさんは、シルシルミシルさんデーなどにも出演しているタレント業だけでなく、作詞家・ラッパーなどなど幅広く活躍されています。

    今回の受賞作「想像ラジオ」は、三島由紀夫賞、芥川賞の候補作でもありました。

    1997年に作品を発表して以来、スランプに陥り、今回は、16年ぶりの新作でした。

     

    souzourajio

    想像ラジオ

     

     

    斉藤洋さんは、ドイツ文学者で、現在は亜細亜大学の教授でもあります。

    斎藤洋が本名。

    斉藤洋がペンネームだそうです。

    ルドルフシリーズの第一作めの「ルドルフとイッパイアッテナ」では、講談社児童文学新人賞を受賞されました。

    その続編「ルドルフともだちひとりだち」では、野間児童文芸新人賞を受賞。

    ルドルフとスノーホワイトは第4作目で、第3作目の「ルドルフといくねこくるねこ」から、10年ぶりの続編となりました。

     

    斉藤洋さんによると、

    「猫のルドルフが原稿を書いて持ってきてくれる。」

    そうです。

     rudorufutosnouhowaito

    ルドルフとスノーホワイト